定性指標なき経営に、強い営業組織はない

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この記事の結論

商談件数や訪問件数のKPIが積み上がっても受注が伸びないとき、 見直すべき要因の一つが指標設計です。KGI(最終成果)・KPI (進捗)に加え、顧客課題の理解や意思決定者への到達度など 商談の「質」を確認するKCI(Key Communication Indicator)を 経営が設計に組み込むことが、指標を機能させる出発点です。

数字は増えているのに、受注が伸びない理由

展示会で名刺を集め、技術資料の請求も、見積もり依頼も一定数ある。訪問件数や商談件数といったKPIの数字自体は悪くない。それでも受注につながらない――こうした課題は、製造業の営業現場でも起こり得ます。KPI(Key Performance Indicator、KGI達成に向けた進捗を測る重要指標)の運用によっては、その達成自体が目的化してしまうことがあります。「訪問◯件」「見積提出◯件」という数字が独り歩きし、その商談で顧客の設備更新の背景や技術的な要求事項をどれだけ深く引き出せたか、という中身が見えないまま数字だけが積み上がっていきます。

さらに、設備投資や特注品などのBtoB製造業取引では、購買部門に加え、技術・製造部門や決裁者など複数の関係者が意思決定に関わるケースがあります。訪問件数という単一のKPIでは、こうした商談の進み方の違いを捉えることができません。

KGI・KPIに「商談の質」を加えて指標を整理する

本記事では、営業活動の「質」を可視化するための定性指標を、KCI(Key Communication Indicator)と呼びます。顧客の課題をどこまで把握できたか、意思決定者と接点を持てたかなど、数字だけでは捉えにくい商談の中身を言語化・記録する考え方です。KCIを、最終成果を示すKGI(Key Goal Indicator)、その達成状況を測るKPI(Key Performance Indicator)とあわせ、3つの視点で整理します。

指標 フル名称 何を測るか 製造業での例
KGI Key Goal Indicator 最終的な経営成果 年間受注件数、売上、既存顧客の更新率
KPI Key Performance Indicator 成果達成に向けた進捗・プロセス 展示会名刺獲得数、技術資料請求件数、見積提出数
KCI Key Communication Indicator 営業活動の「質」 技術要件のヒアリンング深度、意思決定者への達成度、仕様確認の精度

本記事では、KGIから逆算してKPIを設定し、さらに商談の質をKCIで確認するという3つの視点から指標を整理します。

なぜ経営がKCIの設計に関わるべきなのか

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